仕事と晩飯とその他

日記です。

スラムドッグ$ミリオネア

全てが既に書かれた運命だというのにそれに翻弄されてしまう人々の話が何に似ているのか、家に帰って妻と話していてようやく気がついた。カート・ヴォネガットだ。『猫のゆりかご』や『タイタンの幼女』のように、大きな意味での「運命」の中で翻弄される人生。残酷で陽気なデウス・エクス・マキナ。宗教的に思えるか? そうかも知れない。『ブラザー・サン シスター・ムーン』のような極めて宗教的な映画にも心を動かされるようであれば、この映画の最初に投げかけられた質問の答は明らかではないかと思う。

It is written.

でも、(既に書かれているとしても)まだこの映画では描かれていない未来がある、そんな希望に満ちた映画なのではないかとオレは思った。