仕事と晩飯とその他

日記です。

こういう話も繰り返されている気もしますが

今回の自分の提案については、ユーザーの行動を追うことよりも簡単に利用できる情報を使って書籍と書籍の関連性を演出することを目的と位置づけているつもりです。アクセスランキングについて自分は最初から一貫して「アクセス解析がしたいわけではない」というスタンスです。
それと、高機能のアクセス解析は探せば有料無料問わず沢山あるかもしれませんが、「オリジナル機能」として会員に提供できることに価値があるような気もしています。自分がめざしたいのは「らくらくホン」の方向性です。
最近、PubLIneやP-Net、共有書店マスタなどに絡んで非常に強く思うのですが、いいツールを使うと色々とやっているような気になってしまいがちですが本当にそうでしょうか。目的と手段が悪い意味で交錯してしまうことについて、個人的にはかなり猛烈に反省しています。というより、ITに胡坐をかいていたらリアルのどぶ板スタイルに足元をすくわれたというか。解析のための解析、集計のための集計は、最初からそんなことができなければ陥らない罠なのかもしれません。
販売データに限らずIT全般に関して、「本当に役に立っているのか」、「投資に見合うだけの何がしかを得られているのか」ということを先入観を取り除いて虚心に見つめ直しています。
今現在は「もしかすると驚くほど役に立っていない」のかも、という証拠が次々と見つかっています。もちろん、その一方で「こんなところで役に立っていたか」ということにも改めて気がついたりしているわけですが。
本来の意味での機能性を包括した「デザイン」という概念が単なる装飾と堕してしまう方向性と、ITが目的化されていく方向性は似ているように思います。それを「バロック化」として歓迎できるのかどうかについて自分は今のところ判断の言葉を持ちません。

これからの方向性とも絡んでくると思いますが、どんどん「業界向け」になっていることにやや危惧も感じています。より読者向けのサイトとしてあろうとすれば本との出会いを演出することは必須ですが、業界向けになってしまうと本との出会いは二の次になってしまうのではないでしょうか。

ネットで中途半端は手間がかかるうえに埋没するだけなのかもしれません。一部の人と一部のサイトを除くとどこのサイトも驚くほど知られていないことを今一度真剣に考えてみる時期なのではないかとそう思っております。