仕事と晩飯とその他

日記です。

サイバーパンクとスチームパンク

ITは目的でなく手段であると以前から思っております。それで何を実現するかが最も重要なのです。時と場合によっては、どうやって実現するかは、大きな問題とならないこともあるはずです。
本来の姿に近付きつつあるのかな、という気もしています。
コモディティ化ということとはまったく違います。日用品としてのPCやケータイがどうこうではなく、その先です。電話で何をするのか、とか、PCで何をしたいのか、とか。漠然とコミュニケーションとか情報伝達とか言うことも可能ですがもう少し具体的な文章として提示されるものをイメージしております。
IT化がどうこの前に既に実現できていたものもあります。ITなど導入せず何も変えない、とか、本質的なところは何も変わらないということも沢山あるでしょう。それは今までもそうでした。
今、改めて周りを見渡すと、手段が目的化してしまった状態にある社や人も見受けられるように思います。我が身を振り返っても思い当たる節がある。イノベーションの時代には手段自体の革新そのものが目的となることはおかしい話ではないのでしょう。とは言うものの、手段が輝きすぎて予想以上に目的化してしまった感もないわけではありません。反省する点は多々あります。
後で振り返ると熱機関の動力化という第一の産業革命、動力を含むあらゆる面での電力の利用拡大という第二の産業革命に続いてITは第三の産業革命として位置づけられるんじゃないでしょうか(この三つの産業革命は自分が勝手に思いついたもので公式なものではないですが)。
多分、第一及び第二の産業革命のさなかには手段の目的化はすごかったんではないかと空想しております。小説の世界の話ですが、サイバーパンクスチームパンクというジャンルが似通っているのが象徴的です。産業革命のさなかにはマッドサイエンティスト的な夢想がよく似合う。そういう意味でニコラ・テスラといった本当のサイエンティストがマッドサイエンティスト的な人気を持つのもわかるような気がします。今だと誰なんだろう。