仕事と晩飯とその他

日記です。

読み終えた&味噌作った

味噌の仕込み、一年に一度、このためにしか使わない27cmの寸胴で昨夜から水に漬けておいた大豆を煮る。豆の柔らかさが足りないので煮る時間をどんどん延長。結局1時から6時まで煮ること5時間。しかし、煮た時間が長かったおかげでさすがに豆が柔らかい。次の工程、「潰す」がとても楽だ。子どもにも手伝ってもらって潰し続ける間に麹と塩を混ぜる。いい塩梅に温度も人肌程度まで下がった。塩切麹と潰した豆を手で混ぜる。空気を抜くためにおにぎりのように丸めてから保存容器に詰めていく。密閉して板と重石を載せて出来上がり。

豆を煮ている合間に昨日から読んでいた<a href="http://www.amazon.co.jp/dp/479767184X/">『資本主義はなぜ自壊したのか』</a>を読了。ノーベル経済学賞受賞者達に本気でケンカを売ってる前半が面白かった。それにしても、中谷先生、真面目なのは間違いないけどそれと同時に心の底から日本にはバカしかいないって思ってるんだろうな。だからいい歳してこんなこと本気で言い出しちゃうんだな、きっと。これもアメリカ的だなあ。オレの嫌いなオリバー・ストーンみたいな感じ。「経済学」の前提を疑うって言うけど、元々経済学って科学じゃないのに公理だとか定理だとそんなものがあるって思いこんでた、もしくは色々理屈こねくり回して「理論」にしようとしていた、ただそれだけの話なんじゃないかってことは言葉にしないだけで結構多くの人が思ってることなんじゃないのかなあ。どうなんだろ。まあ、そんな屁理屈に支配されてるのが世の中ってことなんだろうが。中谷先生もその辺薄々気がついてる感じはびんびんに伝わってくるんだよなあ。学生たちのリアクションとか、今になってわかったみたいな話を書いてらっしゃるのがなんともなあ。人間って修正が効かなくなるとどうしてもそこから先に色んなことを考えてしまうのは常だからな。どれだけ頭がよくても世間的に成功していてもその辺はさほど変わらんのだろうか。えらそうなこと言えた身分ではないが、正直、中盤のブータンキューバから日本の特殊性や欧米における個人主義の下敷きとしての一神教のあたりは少々「鼻白む」感もあり。最後に日本の貧困を数字を挙げて説明するあたりで少し巻き返すものの、やはり面白さは前半か。

と、そんなことを考えながら味噌を仕込んでみた。去年よりちょっと減塩。手作り最高。

夕飯は豆の煮汁に豚肉やら豆腐やらカブのハッパやらゴボウやら入れて汁物に。これがまたあったまる。