経営が悪い
倒産・破産は経営者の責任だけでなく末端の一人ひとりの行動が破綻への道につながっているのだということをもっと強く意識すべきなのだと、ずっとそう思いこんでいた。
間違っていた。
「原因は経営だ」というのは次の転職先を見つけ生活を支えていく従業員のための優しさなのだということにこの年になってやっと気がついた。そうだ、悪いのは経営なのだ。
でも、当事者一人ひとりは色んなことを抱きながら次の仕事に赴くはずだ。自分にだけわかっていた小さな過誤の積み重ね。次の職場で役立つ教訓と出来るか否かはそれぞれだろう。
リーマンブラザースの破産とメリルリンチの身売り、AIGの融資の要請をニュースで見ながらそんなことを思った。
出版だけじゃないんだよな、景気が悪いの。