ことの流れを整理しながら一晩寝かせてみた
いや、間に合わんわ。
終わりの始まり、か……。
この年齢になってできないことに挑戦してみるもんじゃないな。しかも売り物。
これはアウトかもな。
どうやら、やっちまった、ようだ。
ここまで来ると清々しくも……、
ないな。ひたすら苦い。
苦い。
どこまで泥縄で切り抜けるべきかの判断がつかない。
それにしても失敗の原因は「一番最初からわかっていたこと」に戻るわけだ。最初からそこがネックになることは気がついていたが、「なんとかなるかも」と思って進めてきた。途中で何度か「まずいな」と思う瞬間はあったが「次でなんとか取り返せるかも」として次に進み、そこで小さな(本当に後になってみるとごく小さな)改善が行われるとその小さな改善点だけに着目して「これでよし」として次へ進めていく。結果として最初からわかっていたことの根本的な部分は全く改善されてはいないのだが、もちろんそれに薄々気がついてもいるわけだが、途中での改善作業を積み重ねていくことで根本的な部分の問題もいつしか消え去ってしまっている、いや、いたらいいな、という願望で先に進み後戻りできないところまでたどり着いた。もう後戻りできない。
いや、もう後戻りできないのか、それともここで後戻りすべきなのか。
後戻りしてかける迷惑と後戻りしないでかける迷惑をよく考えてみよう。よく考えてみよう。
畜生、ここのポイントに昨日の夜、たどり着いておくべきだった。昨日の夜はオレ自身のことばかりが頭を回っていた。もしかしたら道はまだ残っているのかもしれない。いや、でも費用が膨らむ可能性が高いのか……。失敗は高くつくとかそういうことではなく、どこまでやるかの問題でもあるわけだ。そのためには根本的な問題がどの程度までに致命的なのかの判断が……。
どうやら話は元に戻るようだ。
しかも残念なことに、その根本的な原因を「自分自身は判断できないのだということがはっきりとわかった」のが今回の最大の収穫だというのが……。
やはり苦い。ひたすら苦い。