仕事と晩飯とその他

日記です。

自分でやってみたい病

自分も「何でも自分でやってみたい病」でした。その結果、色んな人に迷惑かけたり、思ったようなクォリティを実現できなくて悔しい思いをしたりしたこともあります。自分にそれだけの実力が無いことを思い知らされることも多々ありました。「それでも自分でできることはなるべく自分でやりたい」、今でもそういう気持ちがまったくないわけではないです。というより「できることなら自分でやってみたい。面白そうだから」という気持ちですが。

でも一方で、きちんとできる人にちゃんと頼んだらこんないいのが出てきたよ、という経験も少しずつ溜まってきました。自分でやるより良い結果というのがはっきりとわかったことも多々あります。

自称プロで大したことない奴は掃いて捨てるほどいるし、逆に素人に毛が生えた程度と謙遜しながらすごいことをやってのける人もいる。もちろんバチッとプロの仕事を見せつけてくれる頼もしい人もいます。

ちょっと気がついたことがあります。自分は大したことない自称プロと仕事をすると腹立つことが多過ぎて結局どうにもならんのですが、自分を控えめに見ている人、もしくは自分の力量を明確に把握しているプロと仕事をするとなんとも言えない気持ちよさで仕事ができるようです。理由はわかりません。相手のいいところを伸ばしたいとこちらが強くそう思えるからかも知れません。それとも向こうがこちらのやりたいことをきちんと把握してくれるからでしょうか。痒いところに手が届く感じであったりボヤッとした展望でしかなかったイメージが明確な形になったり。最近はそういう仕事を体験できることが増えてきました。

今週あがったゲラが面白くて。でもこれだけで完成しているわけではないのでさらに完成度が上がらなければいけない。自分がそれにどれだけきちんと関わりあえるかはまだわかりません。完成度を上げる手伝いができるのかそれとも自分でやりたい病でせっかくの完成度の足を引っ張ることになるのか。

チームで仕事をするってことは自分のやりたいことだけで完結するということではないように思えますが、実際には自分のやりたいことを複数の手で完成させられるというかなりゴージャスな経験でもあるように思います。

それに、一人でやってるように見えて一人でやってることなんて実はほとんど無いと思っています。きれいごとではなく本当にそう思っています。