仕事と晩飯とその他

日記です。

読みやすさと売れる数

通勤本、ついこの前まで読み続けていたイディオム本も三周近く。さすがに飽きてきたので普通の本を読むことに。『How to win friends & influence people』。日本語訳で『人を動かす』(創元社)といったほうがおなじみか。Dale Carnegieが70年前に書いた自己啓発本の元祖。全世界で1500万部以上! 桁違いですな。今さら自己啓発かよという気もするがアメリカで読み継がれるベストセラーというのに興味があったのでペーパーバックで読み始めてみたら予想通り読みやすい。多分、『THE DA VINCI CODE』よりも。元々セミナーが下敷きにあるわけでそういう意味での読みやすさは間違いない。それにしてもアメリカでのベストセラーにおいて「読みやすさ」はやはり必須の要素なのだと改めて確認した思いだ。
それとは別に翻訳前から気になっていたところで翻訳が出てしまったにも関わらず「原著は意外と読みやすい」という評判を見て買ってみたRichard Dawkinsの『The God Delusion』。いや、全然読みやすくないですよ、これ。文法的にどうこうではなく、インテリ向けに書いたつもりはないのかも知れないが現代を代表するインテリのひとりであるDawkinsが本気で大衆の蒙を啓こうと書いている本なので結果的にある程度(以上?)のインテリジェンスと語彙力がないとついていけない本のようだ。今さら早川書房の邦訳(『神は妄想である』)読むのも悔しい気がするのでもう少し頑張ってみますが。とにかく高校で使ってた中辞典程度じゃ歯が立たないような語彙のオンパレードなので電子辞書フル回転。辞書引くと中断しちゃうからますます読みにくくなってしまう。しかも、ジュンクで見たらペーパーバックも出てるじゃないですか。久々にアマゾンで洋書買ったから判型に気がつかずにでかいのを買っちまった。さすがに持ち歩けない。それと、単行本だと1ページの文字数が多過ぎてオレみたいに辞書引かないと読み進められない人間には苦痛かなあ。ペーパーバックってそういう意味でもよくできてるなあと別の面でも感心。
上記二点とも小説ではないので「なんとなく」「雰囲気で」読み進めるとわけがわからなくなってしまう。それでも読みやすいと思わせるカーネギーはすごい。さすが1500万部。ドーキンスの本はテレビ番組の企画と連動していたらしい。そっちみてから読むともう少し読みやすいのかもしれない。