仕事と晩飯とその他

日記です。

何がどうなってるのかは少し見えてきたような

日々の実売だけでなくもう少し大きい範囲での実売と納返品の数字をつらつらと眺めているだけでは状況が把握し切れなかった部分もあるが、店舗を数件回ったところである傾向に気がついた。弊社だけではなくジャンル内における傾向とでも言おうか。お店の規模や棚や平台の商品管理・整理にもかなりばらつきがあるのだが、どうもウチの本の弱みばかりが際立ってしまうような構造に入り込んでしまっているようだ。店頭の状況だけでなく価格や想定なども含んでの話。他のジャンルでも共通してるのかというとそういうわけではない。ただ、旅行書やコンピュータ書の棚が変化していく動きに似ているものがないわけではない。それ以前の時代に実用書でこういうことはあったのかもしれない。無理に一般化すると、低価格化と寡占化の中で特徴を打ち出しきれないとただただ弱く見えてしまう(読者にも書店員にも)、ようだ。
細かいジャンルに分かれているうちのいくつかでは逆に特徴が明確になり強みとして打ち出せそうな状況も生まれているようだが、如何せんベストセラーなど含む大きなくくりの中で勝負しているとあまり細分化されたところでの小さい動きまでは手も頭も回らないものと思われる。そのギャップを埋めるのが本来こちらの営業の仕事になるわけだが、そこらへんでの工夫がありきたりに陥ってしまっている感はぬぐえない。
弱み強みというのは中にいると意外と分かりにくいものだ。外からの指摘がないわけではないがそれを消化できるかは別。外からも繰り返し指摘されている弱みの一つは明確に把握できているわけだがそれにどう対応するかの判断が固まらない。他の弱みも受け入れられるかどうか。逆に強みについても制作側の意図とのズレはあってもおかしくないし実際にそれはある。読者ハガキはもう使っていないが、使っていたとしても強みを把握するのは、よっぽど分かりやすい場合を除き、かなり難しい。同じところをぐるぐる回っているような状態から抜け出すのはかなり難しい。