仕事と晩飯とその他

日記です。

むしろ御社でいかがですか

今週の新文化は個人的に読みどころ満載だった。

●洋販賀川さんの改革案
いや、むしろ洋販(の抱える書店)が積極的にショッピングカードとか扱ってもいいんじゃないかと。洋書とは相性もいいし。

業界の枠組みを変えようという提案自体は繰り返されているが実現になかなか結びつかないのは「取次という仕組みは多くの出版社と多くの書店にとってかなり良い仕組みでもある」ということが根本的にあるからだと自分は理解している。取次の悪口言うヒトは多いけどそれ以外の枠組みでできんのかって本気で考えるとどうだろうかとも思うんだ。うまくいってる事例も少なくないけど、それが大きな流れになってこない理由は単純にそういうことだと思っている。
それでも根本的な改革のための道筋として「まずは共通倉庫から」とか「日本の流通に適したディストリビューターを」ってのはまったく同感。特に取次が物流の改革と流通在庫の確保(適正化)という意味で wholesaler を目指している今、販売促進と商品管理的な意味合いでの distributor は不可欠になってくると思う。

実際には日本の取次は distributor としても機能しているとは思っている。ただし、それはある程度の規模を持って取次との関係性を築き上げている会社に限られる。取次の特販が言われなくても積極的に動くような出版社とでも言おうか(もう少し具体的に思うところはあるが)。残念ながら弊社は入っていない。だから、独自のディストリビューター(もしくは自前の営業)が必要になる。紙の本を扱う限り在庫管理と物流と販促は不可欠だから。

●日販安西さんの記事
方向性には完全に同意してます。物流を当たり前の姿に変えていくというのは小手先のどうこうしか提案できないオレなんかと比べようもなく、本当に頭が下がる。が、しかし、最悪のタイミングでもあった。厳しい。

●広告で告知されている講演会のゲストスピーカーに昔の上司を発見
というか本人から聞いてたから話すのは知ってたんだけど新文化で見ると面白いので本人に電話してみました。知り合い多いと緊張するからって言ってましたよ。