仕事と晩飯とその他

日記です。

購買情報を他業界に売って端末を無料化せよ。

本や雑誌の購買に関するデータっていうのは、出版社そのものにとっては勿論だが、実際は出版とは無関係のメーカーなどにとって非常に意味のあるデータだと、以前からずっとそう思い続けている。他のジャンルの消費財では分かりにくい個人の趣味嗜好と結びつく購買行動。欲しいと思うところはいくらでもあるはず。個人情報の保護は大前提として、それでも尚且つこれらのデータは他にないほどの意味を持っている。だから、書店はそれらのデータを金を持ってるメーカーや広告代理店に売ってくれ。で、出版社には格安(もしくはタダ)で提供してくれ。理屈はおかしくないと思うんですよ。出版社(商品)あっての販売データ、その辺は持ちつ持たれつじゃないですか。取次が間を取りもってくれてもかまわんけど、その際もデータそのものは出版社に対して格安(もしくはタダ)で還元すべきなんじゃないかなあ。配本リストとかでけっこうな金額取られるのは本来とてもおかしいことだと思ってます(ま、ウチは配本リスト要らないからいいけど)。だって、どこの店に何冊行ったか分かんなきゃ何も始まらないじゃん。そういうデータをキチンと出版社にフィードバックしてこそその先があるんじゃないだろうか。

と大真面目ですが、実際にデータを売ろうとしていたところが無かったわけじゃないし、広告代理店に関して言えばあそこは実際に売ってるわけですよ。だから、オレが言ってる話は無理な話でもなんでもない。ただし、意外と重要なのがスケールメリットと網羅性なんですよ。だから例のオンライン書店についてもそれらのデータをメーカーなどに売る意思があるのかどうかを質問しようと思って他の質問したらすっかり忘れてしまった(ペン忘れてメモとってなかったからだけど)。イチ出版社、イチ書店チェーンじゃ無理だと思う。こういう話こそ本当は取次がしっかり取り組むべき。ベストセラー情報だけじゃないですよ、価値があるのは。その辺、取次の皆さんも真剣に考えてみてください。皆さん、いい情報商材を既にお持ちなんです。どこに売ってどこに還元するのか。書店のPOS端末なんか無料化できるかもしれませんよ。いや、ホントに。