仕事と晩飯とその他

日記です。

香る以前の書店

店舗の環境がこざっぱりとしていてまた行きたくなるというのは重要だと思うんですよ。実家が商売やってたけど、なんつうか、あの店構えで客は呼べないよ、と子供心にも思っていた。店の中を物置代わりに使ってちゃダメだよ。店の外も、もっと掃除して常にぴかぴかにしてなきゃ。

飲食店だけじゃなくて小売はどこも掃除って重要だと思うんだけど、そこまで手が回らないお店も多いと思うんですよ。香りがどうこう以前の問題として店の内も外もピカピカにすることってまず前提じゃないかと。

だから、N販でも社員の現場研修も兼ねて「お掃除応援隊」みたいのを組織して書店を掃除しまくると。もう書店だけでなく近所の商店街の店まで掃除しまくると。ついでに書店ではショタレの返品も引き受けて出版社に了解取ったり返品了解承諾書起票したりして、棚もすっきり片付けると。

店がきれいになると店主も「きれいに使おう」って気になると思うんですよ。いや、別に本屋が汚いって言ってるんじゃなくて、掃除を自分でするにしても業者にお願いするにしても、ぴかぴかにし続けるのは大変ってことで。

実家のオヤジはしまいに「どうせ店に客が来ないのに看板の電気を点けてたってムダだ」とか言い出して電線切っちまいやがった。今なら思うけど、そんなことする前にやるべきことはいくらでもあった。そのいくらでもあったことの手始めが店の大掃除。要らないポスターとかはがしてガラスをきれいに磨いて。そんなこともやらないで節約したって客は来ねえよ。

ま、結局つぶれたけどね。