仕事と晩飯とその他

日記です。

気持ちは複雑だ

数字に対する感覚が少しばかり鈍っているようで今年の予算の数字を三年ぐらい前の数字と勘違いして覚えていた。来年度の予算の話をしていて始めて気がついた。毎月、どころか日常的にチェックしているはずなのにこれか。広告予算、既に大幅にオーバーしているが、他のコストや営業活動との整合性は取れているのでなんとかこの数字で確定させたいところ。そのためには他のところで削れるものを探さないと。通信コストとか物流コストとか。IP電話とか導入してもいいけど、思ったほどはコストは減らせそうにも無いな。販促費はこれ以上削れないし。ちょっと困った。

週末は風邪気味だったようで辛かった。疲れた。子供も妻もオレも。土曜日の学校行事のせいかも。寒かったし。

金曜日のINC。内容の難易度とは別の「読みやすさ」もしくはどんどん次のページをめくりたくなるようなそういう意味での「面白さ」というものは、どうやら売れる本に共通するのではないか。では、出版社はどれだけ意識しているのか。確かにマンガであれば見開きのコマ割まで考えているはずだが、文字ばっかりの書籍ではどうか。それ以前の問題として”売れない”出版社の編集者が「読みやすさ」をどう捉えているのか? 口述筆記の本は確かに読みやすいが方法論として安易な感じも受ける。著者にとっては「書きたいこと」が優先されるべきであって「読者にとっての読みやすさ」は本来編集者が強烈に意識すべきことなのではないか。

編集者ではない自分にとっては隔靴掻痒の感がないわけではない。とにかくみんな「誰が金を出してまで本を買いたいと思っているのか」を考えてくれ、と本当にそう思う。編集だけでなく営業もしかり。書店向けの販促物で「待望の」とか「あの○○氏が」とかいう文字を見ると「日本全国で何人が待ってる(知ってる)」んだよ!!」と言いたくなる。マスセールスとそうでないものを取り違えるようなそんな感覚が横行している。丁寧に内容を紹介してどこの棚に置いてもらいたいか伝えるだけで充分なのに。編集だけでなく営業もセールスの対象が見えていない。

年末が近づいてきた。一昨年から発表されるようになった紀伊國屋書店取引出版社Best300にちゃんと乗っかれるかどうか。今さら焦ってもどうにもならんのだが。そして今年はどこに追い抜かされるのか。売上の安定した(=成長しない)会社ってのも悪くは無いが、気持ち的には複雑だ。