仕事と晩飯とその他

日記です。

在庫情報の重要性と危険性。

やってしまった。

弊社史上最高の3万部からスタートした某企画、新刊搬入時に送ったはずの在庫STATUSが「32(品切)」。初回搬入と同時に在庫分を入れておいたいくつかのオンライン書店を除くとほとんどのオンライン書店で「品切・絶版」もしくは「注文できません」。本やタウンe-honも、当然、NOCSも(確認していないが多分TONETSも)アウト。ここ数日あちこちの書店から「在庫は大丈夫か」という問い合わせが入っていたのはそういう理由だったのか……。

まいった。

ようやく書店での実売が立ち上がって来たというのにこの体たらく。在庫情報を自分の手で管理するということの便利さと同時に危険性を再認識する。

が、しかし、分かったということは即、改善できるということでもある。

早速、「11(在庫あり)」の在庫情報をVANに投げ、王子の担当者に連絡する。明日、王子から在庫の発注(火曜日搬入分)があるのだが、その発注が問題なく為されるようであれば在庫STATUSの問題は全て解決。Nで大丈夫ならTも大丈夫。

在庫情報を自分の手で管理することの危険性を感じた後は、在庫情報を自分の手で管理できることの有難味をしみじみと感じる。やはり、在庫情報は誰かにおまかせでは無い方が良い。

最初に間違った情報を送信してしまったのは、新刊の搬入及び入庫処理におけるシステムとタイミングの問題ではないかと思われる。新刊(や重版委託)の場合、商品は、印刷所→取次の搬入口、という経路をたどるが、その際、システム上の問題で、仮の倉庫(新刊搬入用)→搬入口、という伝票を起票している。この「仮の倉庫」の在庫が総在庫に計上されてしまうので、一時的に在庫がマイナスになってしまう。実際の運用ではすぐに「仮の倉庫」に対して入庫処理を行うためマイナスは消えてなくなるのだが、この処理の順番に問題があるようだ。

現状:仮の倉庫→新刊口、仮の倉庫の入庫処理

改善(案):仮の倉庫への入庫処理、仮の倉庫→新刊口

入庫処理のタイミングを伝票発行前に行えば、一時的にせよ在庫がマイナスになるということはなくなる。

システム的に新刊搬入だけを別扱いにしてしまうという手もあるかとは思うが、重版委託だけでなく増刷分についても印刷所から取次に直接搬入することはあるわけで、それを考えると上記の改善案がベストか。