仕事と晩飯とその他

日記です。

顧客第一主義の限界が知りたい。

顧客サービスで有名な企業が「お客様のためにこんなことをしました」という話より、「弊社は顧客第一主義を標榜していますが、これはさすがに……」という限界ギリギリが知りたいと思うのはオレだけだろうか。

何の騒ぎ(鶏肉?牛肉?)の時だったかもう忘れたが、札幌のスーパーでレシートが無くても返金に応じますってやったら「明らかに買ってないだろ、オマエ」みたいなのが押し寄せて「オレの金を返せ」ってことがあった。

顧客第一主義、を標榜する企業ってのは客単価が高かったりリピートが重要だったり、なんか特徴がありそうな気がするんだよなあ、顧客第一主義がうまくはまるための。余暇やアミューズメントの要素が入っているサービス業とかは典型的な気がする。ホテルとかテーマパークとか。飲食なんかもそうか。でも宅配とかもそうだし、やっぱリピートがカギなんだろうか。

で、出版とか書店とかってのはどうなのかなあ。マーケティングが出版にあまり向いてないのと同様、顧客第一主義ってのもなんかちょっと違うんじゃないかなあ、と思うんだけどなあ。

もちろん、ちゃんとした本を作るとかしっかりとした物流を実現するとか気持ちが良くてまた来たくなる店舗作りを目指すとかってのはある気はするが、なんかそれと「お客様のわがままにお答えします」的な顧客第一主義みたいなのって別なんじゃないかな。

「オレが欲しいと思っているぐらいだから他にも欲しい人がいるはずだ。だから(品切の商品を)増刷しろ」って電話を受けた。いや、ここ年間数十冊の売上で数年かけてようやく在庫が空になったんですよ、申し訳ないですが増刷できません。

別の電話。書店でもめたらしくこちらに回ってきたので返金の件で電話したら話している途中で急に激昂して「今忙しいか(ら)……」、切られた。後で電話したら落ち着いてた。声の感じだと大学生かなあ。「やんわりとした抗議ができないヒト」って増えてる気がする。学生に限らないが。

いや、でね、顧客第一主義ってので対応すんだったらどうなんかねえ。最初のは「お客様のために一冊だけオンデマンドで作りました。通常の5倍です」、次のは「書店に御足労いただいた時間と電話でお手間を頂いた時間を計算して本の代金の5倍をお支払いいたします。さらには問題のあった書籍を作った編集者は即座に解雇いたしました」とかって対応すんのかなあ。極端かな、オレ。