仕事と晩飯とその他

日記です。

ロングセラーを作るための取組。

●常備の有効活用(常備は出版社側のキャッシュフロー的には最悪)
 ○出版社側の問題点→在庫負担、常備のための増刷、不良在庫の一時的な出荷策としての利用(結果的に売れない)、出荷・返品のの費用、等々。
 ○書店側の問題点→手間、選択が不十分だと売れない商品ばかりになってしまう可能性、品揃えが常備を実施している出版社の商品に偏ってしまう可能性、短冊が落ちたことに気付かず結果的に機会損失を発生させてしまう可能性(自動発注にどう組み込むのか)

●増刷の告知・販促(増刷の販売拡大は出版社側のキャッシュフローにとっては理想的)
 ○出版社側→販促費・活動が新刊中心になってしまっており増刷までは予算も手も回らない、増刷の点数が極端に少ない、増刷部数が極端に少ない(のでコストをかけたくない)、何をして良いのかわからない、等々。
 ○書店→情報が一箇所にまとまっていないと活用しにくい、どれを入れるべきかの判断が難しい、そもそもそんなことをやっている時間がない、等々。

●自動発注に「商品回転」の概念を(既にやってるところはあるのか?)
 ※ 入荷から実売までの期間(店舗や棚もしくは商品ごとの年間目標回転数と考えても可)を自動発注に組み込めないか。年3回転が目標の棚であれば、4ヶ月以内に売れた商品は文句無く自動発注、6ヶ月以内に売れた商品は確認リストとして出力のうえ確認(シリーズものなどの場合、棚を維持するためには回転が落ちても必要な場合が多い。前年の回転数が目標を超えていれば自動的に発注ということもありか)。1年以内に売れた商品は要注意リストを出力して確認。それを超えたものは「自動発注対象外商品リスト」として返品。
 店舗やジャンルによって設定を変える必要はあると思うが、例えば「店舗に入荷後2年間一度も売れていない商品」は機械的に返してしまっても良いのでは。
 本来上記のような仕組みとして「常備」があったはずだが、有効に活用されているとは思えない。自動発注であればより細かいことが可能になる。
 雑誌は返品によって「常に売れ筋が維持される棚」が作られる。書籍も同様。しかもここで言う「売れ筋」とはけしてベストセラーのことではない。
 出版社が営業活動によって棚を維持していくことは重要だが、書店が棚を作るための基礎データとしてPOSデータはもっと活用できる、と思うのだが、どうだろうか。