仕事と晩飯とその他

日記です。

ブラームスの交響曲第一番第4楽章

ブラームスはベートーベンを尊敬していたらしい。この交響曲第一番はベートーベンの第十番、と呼ばれることもあるぐらいベートーベンの影響を受けている。影響を受けている、とかそういう生易しいものではなく、第九とそっくりなのだそうだ(妻の説明)。

子供が練習用のピアノ曲にアレンジされたこの曲を弾いていた。それを聞いてなぜか感動してちょっと泣いた。

ブラームスは第九を聞いて「どうしてこの曲がオレの曲じゃないんだ」「どうしてベートーベンはオレじゃないんだ」と思ったんじゃないだろうか。そして、オレなら第九はこう作る、が、交響曲第一番、ということなんじゃないかと勝手に推測している。それはなんだかすごく爽やかでもあり、清々しくもある。一つのことにこれだけ打ち込めるってことは凡人にはできないことだ。

ブラームスは音楽好きな上に勉強熱心でさらにはかなり小器用な人だったらしい。バッハ風の云々とかそんなのも作っていたらしい。でもこの曲を書くのには長い年月をかけたそうだ。

にしてもベートーベンだ。第九だ。それが自分の作品で無いということにブラームスはどれだけ悩んだんだろうか。オレはそういう部分も含めてこの曲がとても気に入った。生のオーケストラで聞きたい。どっかでやってないかな。