仕事と晩飯とその他

日記です。

浪費は美徳、か。

昨日、TIBFに向かうゆりかもめの車中で某大手出版社員達の、「『キミらには使うために高い給料を払っているんだから節約するとかいうさもしいことを言うな』って言われちゃいました」みたいな話を聞いてムッとしていたが、確かにその社の本は売れてるし面白い。納得できる一理があるのだ。でも納得できん。その社が不得意なジャンルを考えてみた。なるほど、そうか。金持ちの道楽的なライフスタイルにいつまでも憧れていられる層(老若男女問わず)が得意だな。ある種のファンタジーなんだな。現実なんて言い出したら儚い夢は見てられないよ。夢っつっても金持ちになりたいみたいな夢はダメね。そんな現実的なんじゃなくてファンタジーが求められてるんだ。そしてそこはうまい。確かにうまい。で、そうじゃないジャンルが苦手だ。いや、学参含む学習系があったな。ああ、でもきっとアッチは社内でも別枠なんだろうな。
しかし、さらによくよく考えてみると、一般的な企業と変わらない給与体系でもかっちりとエンターティンメントやファンタジーを仕上げてくる社もある。そうなってくると、いったい何が大事なのかの前提は変わってくるように思う。
王様や貴族のような暮らしっぷりからしかエンターティメントは生まれないのだって言い切ってしまうのはアリかなあとも思うがそうじゃない道も模索できるのかもしれないじゃないのかなあ。ドンドン浪費しろってよくよく考えるとちょっと古いよね。今じゃ家の畑で野菜作ったりのほうが豊かかも。いや、でもそれも金持ちの道楽か。そう言われてみるとそうだ。豊かな暮らしなんて道楽みたいなもんだ。
さもしい大人は何を読めばいいんだろ。少なくとも某大手の本、俺はしばらく買ってないことに気がついた。
(何を読めばいいかについて自分なりの答はあるが、浪費には向かわないな。)