仕事と晩飯とその他

日記です。

それを言っちゃあ……、

Q:そもそも紙の本じゃなくてもいんじゃね(読むほうも作るほうも)?
A:確かに紙の本じゃなくても良さそうな本や雑誌は沢山あります。正直、紙で出すのも在庫や製造コスト大変だから電子でもいいんじゃないのと思うこともないわけじゃないんですが、今の(多分)最大の問題は、電子だけだと食えないんじゃないかって不安ですかね。電子で食える見通しがついたら流れる出版社もあると思います。が、次の質問の答とやや重なりますが、「電子だと出版社要らなくね?」ということも一部のコンテンツについては考える必要があります。

Q:ていうか、コンテンツを作ってんのは出版社なの? 編集者なの? なんか勘違いしてない? 作ってんの著者だよね。
A:雑誌のように記事を集めたものと一人の著者による著作とは別に考えたほうがよさそうですが、読者というお客様に納得していただけるクォリティの作品を作り上げるという意味では、著者と編集の共同作業の部分は欠かせないと思います。が、編集なんて要らなくね? と思う作者や読者の方がいても不思議はありません。なぜなら、作者だけでも作品は生み出されますが編集者だけでは作品は生み出されないからです。時代を超えて生き残った作品の著者名は残っても出版社名は残っていません。さらに加えると「素材が編まれて作品になる」というどちらかと言えば静的な発想は、Webのような「素材が素材のまま点在し時と場合に応じて自由に関連付けられ引用される」という動的な発想と相容れない部分もあります。私の答は出版業界的には一般的ではないと思いますが、ここまでの行間から感じていただけると幸いです。

Q:ぶっちゃけ、出版社が潰れても(読者は)困んなくね? だって売れる著者は別のとっから出すだろうし、売れる連載とか作品も別んとこが放っとかないはずだし。
A:潰れた出版社の社員も取引先も困りますよ。本当に困ります。でも、もしかしたら読者も、著者も、困らないかもしれませんね。確かにその通りです。

Q:無理して新しい本出すのって、出版社の社員の生活のため以外になんか理由あんの?
A:もちろん、新しい著者と新しい作品、新しい考えを世に問うことに意義はあります、という方は多いと思います。そうあるべきでしょう。そうあるべきだと思います。そうあるべきだと肝に銘じます。

Q:じゃ、出さないって選択肢もあんの?
A:いえ、それは今はちょっと苦しいです。