仕事と晩飯とその他

日記です。

売り続けるということ

ひとつだけに全身全霊を注いでというのは話的に美しいだけでなく、充分にあり得ることだと思う。うまくいくにしてもいかないにしても、ひとつだけをある期間にイベント的にということなら頑張れると思う。そういう方向性は全く否定しない。夢とかドリームとかそんな感じも受ける。やる気とかカリスマ性とかバイタリティとか時代とか当たり外れとか水物とかギャンブルとか、そんな言葉と親和性が高い気もする。それが出版の一面であることはその通りだと思う。
一方、しょぼい規模であっても事業として継続していくためには、「ある程度の規模で長く売る」ことが非常に重要になる。当たり外れとか水物とかギャンブルとかいう言葉とは対極の、地味で退屈で刺激がなくて単調で当たり前で平凡な、そんな感じ。もちろんやる気とかカリスマ性とかバイタリティはどちらの場合でもないよりあったほうがいいに決まっているが、前者と後者とでは気持ちの高まっていくポイントが違う。
頑張って売ることではなく、頑張って売り続けることが大変なんだと思う。いや、世の中には頑張り続けられるヒトも沢山いるからそんなこともないのかもしれないが。でも、少なくとも自分は、終わりが見えるとことはけっこう頑張れることもあるが、終わりが見えないと頑張れないこともないわけではない。
頑張って売り続けること、そんなこと、もうとっくに結論出ているわけだが、結果はなかなか厳しかったりするわけです。ひとりで同行できる話でもないし。そうだなあ、ひとりで頑張るのも簡単だけど、皆で頑張るのはなかなか難しいことが多いかなあ。大変な話だ。