仕事と晩飯とその他

日記です。

雑誌にはISBNコード付いてないんだよね

雑誌にはISBNコード付いてないんだけど、それで何か不都合があったのかなあ。ムックは付いてるけどね。ムックってマガジン+ブックの和製英語で流通上の扱いは雑誌。雑誌コードが6で始まる不定期刊行の雑誌がムック。ムックにISBNコード付いたのって流通上の便宜性が理由だったような気がするなあ。ちょうどその頃、雑誌を出している出版社にいたけど、それまで5桁+2桁の雑誌コードで社内的には充分管理できていた。雑誌番線というものがあってですね、昔働いていた店ではY番線ってのがあって、それは書籍とは別の雑誌専用の番線印なんですが、客注や追加補充といった物流にあまり対応してなかったんですね。だから雑誌番線使って雑誌のバックナンバー注文すると数ヶ月とかいう時間がかかったり、下手すると何もかも途中で行方不明になったりしたわけですよ。だからISBNコードが付くことによってムックが書籍と同様の物流に組み込まれたってことは補充や客注を考えると画期的だったわけです。

以前、ムックがムックがって言うからよくよく聞いたらカバー付けない判型が大きい書籍のことをムックって呼んでたって話がある。「だってムックでしょ?」、全然違う、それは書籍であってムックじゃない。

「日本図書コード(文字表現とバーコード表現)実施の手引き 改訂第8版2007年5月」をあらためて読んでみると、逆にコードを付ける付けないのメリットデメリットがよくわからなくなる。流通以外のメリットかあ。実際はどうなんだろう。

別に深く考えているわけではないのだが、雑誌のことを考えると流通でも文化でもISBNコードというユニークコードじゃなくてもできることってあるような気がしてならない。というかISBNコードにこだわる必然が、自分にはよくわからなくなってきている。コードで管理したほうがラクだけど、他の一時的なコード体系でも代替は可能になっているのではないだろうか。数字の方が人間がわかりやすいだけの話で、二次元バーコードやICタグに数値や文字列として理解不能な情報が埋め込まれていたって何も問題ないんじゃないだろうか。バーコード読んだらISBNではなくいきなり書名が出る。それが一般になればその中間にある文字列のコードは本当に必要なんだろうか。ああ、バーコードリーダーが無い時か。確かに検索には便利だな。でも、検索する必然が無ければコードは不要じゃないだろうか。

よくわからなくなっている。