仕事と晩飯とその他

日記です。

断片化

知識の断片化。部分の応用。体系のない論考。底の浅いノウハウ。裏の見える仕掛け。

毎週の仕事のために検索してあちこちのブログを覗いたりしていると、なんとも言えない気持ちに襲われることがある。

ネットでのノウハウの公開と検索エンジンの利用は知識の断片化を生み出しているのか?

んー、一概にそうとも言い切れないが、そういう側面は否定できないようにも思える。かといって書籍や雑誌で得られる知識が体系だっているのかと言われると、それもちょっと違う気が。所詮、書籍一冊で得られる知識なんてたかが知れている。ネットで得られる断片に比べたらましな程度か。

自分もそういうところあるから反省しないといけないが、一事を聞いて万事だと思い込んでしまう傾向が強い人にとってネットの検索は時にやっかいなものになっている気がする。本人ですら意識していないこともありそうだが。自分にとってわかりやすい、自分にとって気持ちがいい、自分の正しさを証明してくれる、自分の考えていることを代弁してくれる、結論だけがいきなりどんと現れる。

公開されたノウハウが都合のいいように判断され利用されている実例を見ると腹が立つというより少し悲しい気持ちになる。どんな形であれ書かれたものには必ず背景となる立体的な(かつ時間=歴史の要素も含んだ)世界があるのに、それが書割のように平面で切り取られ奥行きも時間の経過も全て失くしてしまったような、そんな残念な感じ。

断片化した知識を整理するためにはオプティマイズというか最適化というか、とにかくそうした作業が必要なのだろう。PCの最適化と違って人間の脳ミソの最適化は年単位の時間がかかるが。