仕事と晩飯とその他

日記です。

まさか!

まさかこのオレがカツマーの本を「読みたい」もしくは「これは読んでおかないと?(半疑問)」と思う日が来るとは……

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それにしても出版業界では著名な自称出版人カツマーも一般的にはどうか。確かに最近はテレビでの露出も増えてきたからだいぶ人口に膾炙してきたと言えるが……。所詮はお互い目くそ鼻くそ、コップの中の嵐に過ぎないのかも知れない。

著者ブランド化=著者を売る、という姿勢に違和感と不快を感じていたわけだが、よく考えてみると昔から出版なんてそんなもんだ。文壇だって知識人だって、誰かや何かを核とした人のつながりによる部分は確かに存在していた。著者の候補となるつながりがどこにあるのかの変遷に過ぎないのかもしれない。

著者のブランド化が不要に思えるジャンルというのもないわけではないが、実際にはどのジャンルにおいても著者のブランド化は有効な戦略と言えるのだろう。このあたり、オレの考えが足りなかったことは素直に認めたい。

雑誌が「プロモーション」のメディアとして機能していた時代、そして書店が今以上に販売の「「プレイス」として効果を持っていた時代、仲間内で「プレイス」と「プロモーション(のためのヴィークル)」を最大限に活用できた時代には、わざわざ「マーケティング」を意識せずともそれがより洗練された形でできていた、ということなのだろう。カツマー的な著者ブランディングの方が泥臭く思えるのだが……。

そのあたり、もう一度よく考えてみる価値はあるのかもしれない。

たまたま「かなり売れている本で紹介されたおかげで売れている」という僥倖にめぐり合わせたおかげで色んなことを改めて考えている。というか今回のこれを「僥倖」と捉えているうちはまだまだで、これを作らなければいけないわけだ。

ブログやネットはお手軽なツールではあるが、紙媒体がそれ以上にマーケティングツールとしての可能性を持っていることはほぼ間違いない。それを使いこなせていないだけの話なのかもしれない。