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日記です。

日次更新問題なし、既刊は次の課題に、出版社名とは?

近刊検索デルタの日次更新はまったく問題なく動くようになった。素晴らしい。

近刊情報については良いとして、既刊をどうするか。とりあえず20万件程度を動かしてみた。自分のDB管理のスキルが足りなくてもっさりしてしまう。あと、近刊に在庫ステータスは不要だが、既刊には在庫ステータスが必要不可欠、それがないとなかなか厳しい。画像についても、openbdになければamazonとしても抜けが多い。さらに、既刊情報の更新(価格改訂など含む)をどうするかという問題もある。分類も悩ましい。

もちろん、そのあたりはそのままとして公開してしまうこと自体は可能だ。版元ドットコムはそうしている。一覧や個別書誌情報ページからのリンク先で在庫の有無や価格を確認できる。それもひとつのやり方だろう。

ただ、自分でやるとなると、先程の「もっさり(どころか場合によっては劇激しく遅い)」の問題があるのであまりやりたくない。

ということで、既刊については次の課題とすることにした。

既刊情報については「社名変更の場合」などはJPROでも課題になっている。

2017年現在、出版社名に対応するコードとしては「ISBNの出版社記号」もしくは「取引コード」が使われている。実際に触ってみるとすぐに分かるのだが、これらのコードでは「出版社名」は管理しきれていない。

「出版社名とは何か」みたいな話をするつもりはないので、JPROでは割りとざっくばらんに「amazonで出版社名として表示したい社名」という話になっている。なので、いわゆる「発行元」が「出版社名」となる例が多い。しかし、取次経由だと「取引コード」を持つ「発売元」のほうが都合が良い。

さらに言うと、発売元であるにも関わらず流通を他者に委託するという例もある。というか、案外多い。星雲社とか。トランスビュー扱いもそうだ。地方小も近い。JRC扱いというのもそう。大学図書とかも。(厳密にはこれらは同じではないが、発行・発売・扱いといった流れに於いて類似している)

JPROもそうだが、発行・発売までは比較的カバーできる。が、さらにもう一段階加わると、現状はなかなか難しい。amazonもコードで管理とかはしていない。「社名」(文字列)でやってる(はず)。

JPROが使っているONIX(というXMLのフォーマット)には、Imprintとpublisherの他にも出版社や流通業者を格納するためのタグが用意されている。そのうちのひとつ、Supplierを使って「取引取次及び扱い社」を表すことができる(というのは以前から提案している)。

あまり複雑になっても面倒なだけではあるが、現状が複雑なので簡単に表すのも限度がある。なかなか難しい課題のひとつ。