仕事と晩飯とその他

日記です。

淡々と進める

6月26日に飛び込んできた業界激震のニュース。とりあえす弊社は淡々と今までどおりの対応の予定。

そもそも、業界紙のサイトに出る前に話が広がってたのはなぜ?

それはともかく、正式な話になってすぐに請求書の繰越残高は確認した。金額的にはそれほど多くない。それもあって、「今までどおり」という対応を判断した。

ブログやらFBやらあちこちで色んなことを書いているヒトがいた。憤るヒトもいたが、それについては自分はあまりぴんと来なかった。憤ったところで覆水盆に返らずではないのだろうか。それと、情に流されるな的な意見も見かけたが、流されるも何もこっちで決められることなんてほとんど無いと思う。受け入れる受け入れないの話でもないよね、多分。決まりました→そうですか、みたいな。

いちおう、土日に色々考えたけど、やっぱりよくわからない。継続するって言ってるんだから、今までの分はともかく、これからの分はしっかりやりましょうでしかない。それ以上何かある?

と思ったが、考えてみるとそれ以上も色々ある。

1.売掛金は最悪諦める。いや、民事再生ってそういうもんじゃない。そうだよね?
2.返品については受け入れるけど、「書店が全部返すわけではない」んだから、いつもとさほど変わんないと思うよ。むしろ、浮き足立って納品止める社とかも実際にあるわけで、書店としては店頭の在庫確保するためにも無理して返さないんじゃないかなあ。あと、書店から見ると返すってことはK社に対して債権が発生するわけでしょ? 確かに債務を減らしたいって思う書店もあるとは思うけど、「ここで債権を抱えてどうする?」って思うところもあるよね? というか、出版社への返品が紛糾する可能性、つまり書店が返しても出版社が受け取らない可能性みたいなこと考えたらわざわざ返さないんじゃないの? 書店としては債務返済のためにも「売ってしまう」のが最善手なんだし。とかって思うけど、甘い?
主要な取次が破綻したなんて経験は皆さんもあまり無いはずだから、そのあたり疑心暗鬼になったりババ引かされてたまるかみたいな気分になるのはわかるけど、だからと言って、目の醒めるような手を打てるわけでもないでしょ? 少なくともオレは気の利いた金貸しみたいなことできないしそんな魔法みたいなやり口は思いつきもしないです。
3.今後も付き合いは続く。O社が引き継ぐっていうか最終的にまとまるって言ってる以上、将来的なO社との関係性も考えてるんだよね? 人情がどうこうじゃなくってさ、ここで目先のことしか考えられないとそういうんだと思われちゃうと思うよ。違うかな。

実は、K社に限らず販売業者様各社との取引に於いてだけど、弊社の場合、売掛そのものが減ってる。単に売上が減ったということの他にいくつか理由があって、ひとつは、時間をかけて常備や長期(のセット)を止めたということ。もうひとつは、条件ごとの取引高の見直し→委託を減らして注文にシフト、とか、注文扱いのみで委託で出さないアイテムとか。もちろん、売上の減少は大きいけど、それ以外にも売掛を減らす原因はあって、結果的に今回は債権を多く抱えずに済んだ。予期していたわけでもなんでもないけど、請求期の長い取引をちょっとずつ減らしたいという指向はあって、それがよかったようだ。

今日になって伝票単位の明細を準備した。まあ、これが全てでしょ。

それにしても、こういう時にでも色んなところを悪玉にする意見やら陰謀論めいた憶測やらなんやら……。皆、そういうの好きだね。オレは嫌い。品物やお金を動かす以上、一定の信頼関係に基づいて取引を行ってるわけだけど、それ以上のものは、いいも悪いも、求めてもしょうがないよね。
 
そのあたり、ドライな気分になればなるほど、「だからこそ、再建を支援」という気持ちになるんだけど、オレがおかしいのかなあ。だって、なるべくいい状態で再建したうえで統合してくれることがこちらにとっても最良の道だよね。割と本気でそう思ってます。

ということで、この話は以上で。