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日記です。

オレも適当に予測してみる「電子書籍の製作コスト爆下げで中間業者が減る」

適当なことを予測してみる、その3。

予測3 電子書籍の製作コスト爆下げで中間業者が減る

 現状の電子化のコストって中途半端じゃないですか? 「DTPなんだからコストなんてかかってないじゃないか」というご意見もあるけど、InDesignから出力したら出来上がりってことにはなってないからなあ。なんだけど、その辺は時間の問題なのかも。今年じゃないかもしれないけど、そのうち、今より大幅に手間も減ってコスト爆下げになるはず。そうなると中間業者はごっそり撤退するよね。それと、そうなって初めて電子書籍のマージンの見直しも始まると思う。今は紙よりひどいからね。中間業者の搾取。まあでもそうじゃないと儲からないって判断なんだろうなあ。それはそれで分かる気もする。
 一方で「最初からデジタルならそもそもコストなんて……」という方向性もある。でも、残念ながら現状の出版物はそこまで簡単に電子化できるような作業フローになってないし、DTPデータもけっこうぐちゃぐちゃだし。それと、「(デジタルデータがあるのに)発売と同時に電子化しないなんてもったいない」という意見については、「いや、そもそも増刷で修正が入る場合もあってですね」という、正直に書くには気が引けるような事情もあったりなかったりする。電子機器のメーカーの方と仕事した時に痛感したけど、ほとんどの出版社は発売時点で問題の無い製品をっていう「品質管理」みたいな概念は持って無いんじゃなかろうか。だから、そのために逆算されたスケジュールっていうのも存在しない。残念な話だけど、それが現実。Googleブックスの説明会の時に「誤植があった本のデータがそのまま公開され続ける可能性について」って質問に笑っちゃいかんけど笑いそうになった。確かにあるよねそういうこと。
 なんだけど、そういう品質管理的なことも含めてコストは下がってきてる。DTP関連で不可欠のソフトのあたりがボトルネックなんだけど、あそこがスルーされるような状況が生まれると何もかも変わる。XMLへの期待感はその辺もあったと思うけど、どうかなあ、そっちなのかどうかはオレにはわからない。