仕事と晩飯とその他

日記です。

オレも適当に予測してみる「電子書籍は定額制もしくは無料の読み放題が伸びる」

適当なことを予測してみる。

予測1 電子書籍(雑誌)は定額制もしくは無料の読み放題(図書館含む)が大きく伸びる

 定額か無料かは「誰が費用を負担するか」ということの違いでしかない。年末にdマガジンの成長が話題になったけど、「話題の記事だけを立ち読み程度で済ませたい」と思う利用者にとっては月数百円で話題の記事をすぐに読めるのは魅力のはず。出版社としても、「一冊買って全部読む」という大前提から自由になるとずいぶんと幅が生まれてくる。それに伴ってしばらくは個別のファイルの販売も伸びるだろうけど、どうだろうなあ、今年でなくともどっかで頭打つとは思う。書籍も同様で、全部読まないけど部分だけ読みたいっていう欲求を拾うには定額制が一番現実的だ。但し、これにはおまけがあって、「定額制で読まれるものは紙の本にしてさらに売りたい」という話になるはず。入口が増えるだけってことなのかもしれない。
 定額制が前提になると小零細及び学術出版でも電子書籍のメリットが際立つところが出てくる。「図書館に売れても利用者には借りられない本」というのが存在しているが、それと同様、定額制であっても費用を読者ではなく公共もしくは何らかの企業が負担するという例は増えてくるだろうなあ。例えば、料理の情報で利用者を集めているサイトで「レシピ本の読み放題」とか、音楽情報サイトで「音楽雑誌のインタビュー記事読み放題」とかさ、なんかそんな感じ。
 あと、定額制だと普段読まない本読んでみるよってヒトが出てくる。だから、マイナーな、読者数が見込めないような本であってもちょっとしたきっかけで読まれる可能性がある。単体で売っててもそういう可能性あるっちゃあるとは思うけど、でも、「ちょっと話題になってるみたいだからチラッと読んでみたいんよ」程度の意欲のために金払うヒトって少ないよね。そういうヒトの欲求を満たすべく一部を無料で公開とかしちゃうと結局無料だし。定額の枠の中であれば、「ちょっとだけ読んでみたい」に対して対価が発生し得ると思うんですよ。どうですかね。