仕事と晩飯とその他

日記です。

販売データの盲点というか弱点というか不足

某社の売れている本の話題を見て思ったこと

POSに限らず販売に関するデータは、「いつ・どこで・何が・いくつ・どうなった」にまとめられる。最後の「どうなった」に、「売れた」だけでなく、「出荷した・入荷した・返品した・在庫している」等の状況を入れられると物流や在庫も整理できる。この状態でデータが整理できていると後の集計等は簡単簡単。つまり、色んな情報なり状況なりをどうやって手間をかけずに上記の状態に整理するかってところが最大の課題。だからこそ、入力のところが非常に重要なのだ。

ところが、ここには大きな盲点、というより、大きな不足がふたつある。ひとつは、「誰によって(誰が)」、もうひとつは、「なぜ」だ。これを入れみる。

「いつ・どこで・何が・いくつ・誰によって(誰が)・なぜ・どうされた(どうなった)」

「誰が」と、「なぜ」には顧客以外の話題も入るが、「売れた」に絞って言うと顧客の話題になる。一般的なPOSデータにはここがない。もちろん、一部のPOSデータでは年齢・性別が入力されている。が、「なぜ」はない。このあたりを知るために全プレとか読者アンケートが実施されるわけだが、雑誌はともかく書籍の場合は購買そのものが単発なので全プレとか読者アンケート的な方向が向いているとは到底言えない。

この「誰が」と「なぜ」を入れて考えることこそが「顧客志向」って奴なのかなあと、うすらぼんやりと思う。「どこで・誰に・何を・売る」のか、「どこで・誰に・何を・売っている」のか。そう考えるとモヤッとしていたことが少しだけ整理されるようにも思える。

ただ、こうやって色々考えていると「何を」というのはやはり非常に重要な話だなあ。まさにマーケティングで言うところのProductだよなあ。やっぱりそこを抜きにして販売どうこうっていう話にはならないなあ。うん、ならないよ。やっぱりそこは外せない。

※ちょっと考えなおした。「誰によって(誰が)」は、「誰が」と「誰に」に分けたほうがいいな。そうしておくと、「出版社が・取次に・搬入した」とか、「書店が・取次に・返品した」という表現も可能になる。そうだなあ。そうしたほうがよさそうだなあ。