仕事と晩飯とその他

日記です。

出版社は非公開がほとんど。

うーん、うまく出てこないなあ。

今となるとネット上での痕跡を探すのも難しいが、ジュンク雄山閣に出資してたはず。

雄山閣はかつてグリーンシート銘柄だったのでたまたまそういうことがわかったが、出版社は非公開のところがほとんどだから出資の内訳などは通常ほとんどわからない。救済的な意味合いも含めて株式の取得はあちこちで行われているようだ。金融機関が間に入っている例もあるらしい。後継者の問題を抱える事業の継承という場合もある。既に再編は水面下で進んでいるとも言えるが、目に見える変化はなかなか現われてこない。

DNPの出資は既に一部出版社にも及んでいるが、何らかの連携を含む戦略的なものではないように思う。統合を含めた戦略を感じるのはやはりTRC+丸善から始まってジュンクブックオフ(ABC・流水・YCC)、今回の文教堂という流れだ。事業として重なっている部分も多いが、補完しあうことも不可能ではない。逆に大きく見た場合重なる部分をどう一本化し効率化するかの判断でこの先のあり方が大きく変わるはず。TRCと丸善の図書館事業、bk1とアウル本急便とJBOOK、ツタヤのフランチャイズとGEO、店売も重なっているが商圏や顧客層の重なりはどう解決していくのだろうか。それにしても、丸善の客層を絞り込む方向性、ジュンクのなるべく多くの点数を扱う方向性、ブックオフは新古書、文教堂は雑誌とベストセラーを中心とした郊外型と、バラエティのバランスが取れているような気がするのは不思議だ。

一連の流れには数名のキーパーソンがいるが、今回の文教堂の件についてはそれに加えて創業者である前会長の事業と文教堂ブランド存続への意志を強く感じる。その分、現執行部との意志統一が為されているかどうかにやや不安を感じる。先日の第三者割当増資は今回とは全く違う意図を持っている、はずだ。

出版社では中経(新人物往来社荒地出版社)の角川傘下入りが注目を集めたが、将来を見越したこうした統合はこれから増えてくるものと思われる。そこに巻き込まれることが得策かそうでないのか、判断の分かれるところだが。