仕事と晩飯とその他

日記です。

楽器店で色々考えた。

妻に頼まれてハノンを買ったら「自分で使うんですか」と勘違いされたのをきっかけに長いこと放り出していたバイエルの下巻(黄色)を土曜日から再開。106番と『新しい人形』の2曲だけなのに106番が全然うまくいかなくて中断していた。バイエルが終わったらと思って買ってあったツェルニーの百十番は使わないことにしてブルグミュラーに進むことにしました。そしてハノンもやろうということに。自分の分も買ってこないと。

日曜日に別件で楽器店に行って話を聞いていたら横で大学生らしき若者達が30万ぐらいのバイオリンの音の違いを試してみたいと言っていた。店員が「このぐらいの価格帯だとあまり違いはないですよ」と説明しながらも一台よさげなのを渡す。あまり弾けませんと言いながら若者が弾いたのは宮崎アニメの曲だった。そうか、アニメから入るという道も最近はあるのだなと感心していたら、他のもということで色々と試している。3台目で弓でも違うのかという話が出て店員がじゃちょっといい弓で試してみましょうか、ということで持ってきた弓で自分で弾き始めた。

いや、同じ楽器とは思えないぐらいいい音出てるよ。つか、店員うめえ。若者達も思わず声が出るほど、感心しきりであった。

楽器店の店員はスペシャリスト化しているなあと思いつつ別件の話でも専門家らしいとてもいいお話を聞けてちょっと上機嫌で帰る道すがら、つい、出版社の社員や書店の店員はお客さんに期待されているスペシャリストとしての職分を果たせているのかどうかを考えてしまった。作る人間は当然だが、売る人間にもそのあたりは求められているのかもしれない。そのあたりとどう折り合いをつけていくか、今後ではなく目の前にある課題として取り組まねばな。